アジアの総合芸術として世界が注目する雅楽はユネスコ無形文化遺産
その魅力と見どころ、聴きどころを大公開!
古代アジアに広がる夢とロマン
本公演は、鑑賞や楽器の紹介解説はもちろん、観客が作った詩を雅楽で演奏したり、体験コーナーや歴史的なお話も含めて、文学、歴史、創作、身体表現など、幅広い視点から、雅楽の魅力を多面的なアプローチで紹介します。
日本が世界に誇る芸術である雅楽についての学習、体験の機会を持つことは、国際化社会の一員として極めて重要ではないでしょうか?
この会場参加型でインタラクティブな公演を通じて、雅楽はおもしろいものだということを理解して頂きたいと願っています。
プログラム例
- 入場楽曲「胡飲酒破」
古代ベトナム伝来の、お酒にまつわる軽快な曲 - 雅楽解説、楽器紹介
- 越殿楽
ポピュラーな曲が持つ意外な一面 - 体験コーナー「越殿楽今様」
雅楽器の伴奏で楽師と観客が一緒に歌い、それに合わせて舞人が舞う。
平安王朝の「遊び」を体験することによって雅楽を身近に感じよう - 八多羅拍子「抜頭」
古代・林邑国(現在のベトナム)から輸入された楽曲。
小気味よく打たれる打楽器のリズムに、雅楽のイメージも一変するのでは?
< 休 憩 > - 高麗楽「納曽利急」
平安時代に頻繁に舞われた舞楽「納曽利」の第二楽章。
枕草子や源氏物語には「落蹲(らくそん)」の呼び名で描かれており、当時から人気の曲であったことが窺われる - 舞楽体験コーナー
事前に選ればれた生徒さん5~6名が舞台に上がり、平安期の舞の基本動作を体験 - 舞楽「納曾利」(なそり)
古代朝鮮半島から伝来し、日本で伝承されてきた高麗楽の代表曲。別名を双龍舞といい、雌雄2匹の龍が楽しげに遊ぶ様を舞にしたものといわれる。平安時代には相撲や競馬等、左右に分かれての勝負の際、右方の勝者を祝って奏することが多くあった。今回のように一人で舞う場合は特に「落蹲(らくそん)」と言い、この呼称で『枕草子』に取り上げられていることからも、納曽利が当時人気の演目であったことが窺われる。
監修:生涯学習音楽指導員 重本昌信
[メンバー構成] 基本編成7名 ほかスタッフ (予算により増減可能)
[使用楽器] 笙、篳篥、龍笛、高麗笛、鞨鼓、楽太鼓、鉦鼓